馬鹿げた兵器

終戦近くなると敗戦末期の「特攻兵器」が毎年のように取り上げられる。

潜水具を身に着けて海底に潜み、敵の船が来たら機雷を付けた棒で突く、

という、生還を期待できない本土決戦用の特攻兵器は「伏龍」と呼ばれていた。

この兵器は軍艦が入ってくるようなところでは深くて潮の流れがあり

じっと待ってなどいられないので、素人が考えても実行不可能だと

思うのだが、少年兵を中心に訓練が行われ、訓練中に命を落としたものも

多数あり、ついに実践投入されることはなかった、という兵器である。

これが戦争なのだ、と言う物の一つ。