今回の狙撃でまた浮かび上がってきたのが「宗教2世問題」です。
既成教団の檀家制度では「宗教は家のもの」であり、特にその宗教、宗派に
関心がなくとも、先祖供養をしてくれるのは寺だし、先祖の墓もあるし、
という事で、つながっているわけです。特段厳しい締め付けが
あるわけではないので安心感もある。
しかし、新興宗教は個人の信仰によって成り立っているので、一家で
熱心に信仰していればよいのですが、親は熱心だが、子供たちは関心が無い、
という事になると、教団の決まりが、子供達には鬱陶しくなる。
逆に、子供が入信した場合、子供の信仰を親が理解できない、という事で
家庭内で軋轢を生じることがある。
今回の場合、前者の様相で、家庭が崩壊してしまったのが凶行の動機だ、と
供述しているようですが、宗教ジャーナリストから「宗教2世問題」が
発信されています。私は当面これに注目したいと思います。