八女市にある国指定天然記念物「黒木大藤」が
見ごろを迎える4月28日に全部刈り取られた。
毎年ゴールデンウイークを中心に20万人くらいは
見事な藤を見に訪れるということで、地元の
貴重な観光資源でもあり、テレビでも紹介されるので
見たことがあるのだが、コロナ拡散を防ぐため
「苦渋の決断」で、すべて刈り取った、という。
勿論、花に責任はない、という声も多数あったが、
周辺を交通止めにしても、花が咲いていれば人は来るので、
混乱を招くことが想定され、泣く泣く刈り取ったようだ。
さらに、もし花見に来た人の中から感染者が出たら、
大藤が感染源、ということで風評被害につながる、
という思いもある。こちらもかなり怖い。
「風評」は中世の魔女狩りのようだ、とどこかのコラムに
あったが、こんなことはこれ限りであってほしいと
願うばかりだ。