文七

関西落語のホープ、桂米吉の演ずる「文七元結」を観た。
この話は江戸大川(隅田川)にかかる吾妻橋とその付近に
住む左官屋の棟梁、江戸っ子を代表する長兵衛、白銀町の
鼈甲問屋手代文七の話で、この背景を大阪に置き換えるのも
難しいはずだが、米吉は見事に置き換えた。江戸っ子気質を
浪速っ子気質に置き換えたのも、東京に住んでいるものには
違和感を感じなかった。良い出来であったと思う。